今年は台風の影響を受け渡礁出来ないかと思われた吐噶喇の磯、予定日直前で海況も回復し中止を覚悟していたメンバー達も色々仕事の段取りをやり繰りして磯に立つ事が出来た。
思っていたよりもウネリも無くコンディションは上々、各磯へ順番に降ろしていき私と松岡氏は去年の忘れ物を取りに因縁の磯へ向かった。
持ち込んだタックルは昨年同様RB95SDとテスト中のRB95XZ-TRIDENTの2本、リールやライン(共にPE8号)も同じセッティングで挑むがTRIDENTにセットしたリールの方を去年飛ばされた180LBリーダーから今年は150LBに落とし使用するプラグの幅を広げてみる。
開始早々にギンガメアジがMusyaPop210にヒット
ライブベイト(活きムロ)を泳がせている松岡氏にも良い魚の反応があるも…、ルアーの方も反応は良く続けざまに小型のGTがヒット。
RB95XZ-TRIDENT+Musya210にて
この魚とファイト中には20キロ程のGTが一緒に付いてきたので近くにライブベイト(活きムロ)を投入するも反応無し、どうやら今回はルアーの方に分が有りそうな展開。
カスミアジも高反応
磯の周りはいつ大型のGTが出ても不思議ではない程雰囲気がある、刻々と変わる潮の流れの向きを見ながら立ち位置を変えアプローチ…そろそろ頃合かと思いこの日初めて潮上に一番近いシャローが絡む磯の先端へ向かいキャストを開始すると、ものの数投でGTと繋がった。ミディアムスピードでリトリーブ中のミノーに何度かミスバイトした後、押え込むようにバイトしたGTのテイルが水面を割れ激しく叩く。その尻尾の大きさからだいたいどの位のGTと繋がっているのか容易に想像できた、相手が加速しない内に出来るだけ負荷を掛けるようにRB95XZ-TRIDENTに全体重を掛け止めに入る。こちら側が走らせない意図を感じ取ったGTは当然そこから暴れ出すが、先手を取ったこちらの想定を超える事は出来ずに締め上げられたドラグを時折ジリギリと出す程度で足元まで寄せる事に成功。見るからに30キロは超えた魚体が打ち寄せる波に揺られながら横たわる、ヒットに気付いて離れた所に居た松岡氏が駆け寄ってきた時には既に勝負あり…小さなウネリに合わせて磯の小さなスリットから磯上へランディング、昨年敗北を期した同じ場所…ここでそして去年とほぼ同タックルで獲ることの意味を理解して貰える仲間の前でキャッチした会心の1本。
魚じゃらし工房【Musya210】を丸飲み
RB95XZ-TRIDENTにて実測31キロ
設定ドラグ値を大きく超える負荷にも耐えたTRIDENT、3ピース構造でも遠征で安心して高負荷ファイトを可能にするロッドとして十分な結果を齎してくれた。地道な実釣から得られる経験値をロッドにフィードバックしていく弊社のスタンスは今も昔も変わらない。この日は昼前にこのGTをキャッチして緊張の糸が早々と切れてしまった為、夕方までは松岡氏のライブベイトフィッシングをのんびり観察しながらゆっくりとしたペースでロッドを握った。
途中アイスでクールダウン
相変わらずプラグへの反応は良い
猛大舞丸21Fでカスミアジ
夕方、各磯へ他の仲間たちを迎えに行くとどの磯でもGTからのコンタクトは有ったようだが残念ながらノーキャッチ…明日に期待して島の民宿へ向かった。
VOL②へ続く