安定しない春の気候、ちょうど時化終わりのタイミングで沖磯を目指す。今回の同行者は四国からの刺客【魚じゃらし工房】のルアービルダー原村氏…若い彼のヒラマサ修行に密着する。
まだ波高が高い状態ゆえ、安全に乗れる磯を吟味しながらグループごとに渡礁していく。この時の磯選びは船長任せではなくあくまで自分が事前にセレクトしておいた磯を現場の状況をみながら決めていく、これはあくまでこのエリアに自分が何度も足を運んでいるから可能な訳で船長とも意思疎通が出来ている事が前提である。
我々が瀬に上がった時には完全に夜が明けており、磯際に広がるサラシから如何にもヒラマサが飛び出して来そうな雰囲気が漂っていた。いきなりヒットしそうな状況ではあったがチェイスは有るものの意外にも暫く時間が経ってからファーストヒットとなった。
ビルダーの彼が隣に居るにも関わらずそこは忖度無しで状況に合わせてプラグを選択、そうする事でプラグの特性の違いでヒラマサからの反応の差を感じられ、彼の感性に新しい刺激を与えられればと思うからだ。
テスト中のRB103XF-TRIDENTはプラグの操作性、ロッドパワー等申し分ない仕上がりとなったので秋にリリース予定である。
イエローラインが綺麗なヒラマサ、高い足場に加えラフな海面にアジャストさせながらプラグをローテンションさせてバイトまで持ち込む。パッとみればどんなプラグでも良いように思いがちではあるが実際現場では同礁者との反応の差が見られ、ロッドアクションとプラグの潜在能力によって引き出された結果だということはこの場に居た二人にしか分からない。
少し箸休め的に瀬際のサラシへミノーを通すと何とヒラマサがチェイス…何度も追ってきたので原村氏に狙って貰い私はヒラスズキに狙いを絞ると何度もミノーを通した場所から上手くバイトへ持ち込む事が出来た。
続けて沖のサラシにシンペンを通すとヒラスズキとは違うバイト
このロッドでぼちぼち楽しめるサイズのヒラマサをキャッチ
途中ヤズが多くなり、リリースを繰り返しながらヒラマサの反応を待つ。
瀬変わりした水深のある磯でジグと投入すると数匹のイサキが釣れた後にヒラマサがヒット
今釣行ではヒラマサ5本キャッチ、原村氏は最後の最後で1本のヒラマサをひねり出し釣行を締め括った。一緒に同じ磯で同じ魚を追う者同士、歳は大げさに言えば親子ほど離れている彼に何か少しでも役に立つ事を感じ取って貰えただろうか…私は私で若い彼等からいつも良い刺激を受けながら現場でしか伝えられない、理解出来ない事を少しずつ伝承していけたらと思う。
タックルデータ
<RB103XF-TRIDENT>※プラッギング
リール:シマノ19ステラSW14000XG
ライン:バリバス SMP 6号
リーダー:バリバス オーシャンレコード140LB
<WB100SV>※ジグキャスト
リール:シマノ19ステラSW8000HG
ライン:バリバス ジギング10×10マックスパワー 4号
リーダー:バリバス フロロカーボン60LB
<WB108R/S>
リール:シマノ15ツインパワーSW6000HG
ライン:バリバス マックスパワーPE X8 2号
リーダー:バリバス オーシャンレコード50LB